今、なぜキトサンが必要か
キトサンのもとになっているキチンは海洋生物、昆虫、キノコ類と、自然界全般にわたって分布 していますが、人間はこのキチンを持っていません。
その代わりに、人間は昔から食物を通してキチンを摂取してきました。
 | カニやエビ、昆虫類が死ぬとその殻や甲皮 は海中や土中で微生物に分解され、それを 動植物が取り込みます。
またそれをキチンを持っていない人間や動物 が食べ、キチンを取り入れるわけです。
これが「キチンの循環」であり、私たち人間や 動植物はその循環によって生かされている のです。
言いかえれば、キチンは海洋や土壌の中で 生合成され、それが分解循環して生態系を 保っているのです。
このキチン質は生体の活性を高めたり、解毒 したりするすぐれた働きがあります。
このように、人間は直接間接にキチンを取り 入れることで健康維持をはかってきたのです が、食生活の変化、地球環境の変化などに よって、しだいにそのバランスが崩れてきてし まったのです。 | 分かりやすい例をあげましょう。
私などが子供の時分、子供はみんな、頭にカサブタができたり、目ヤニを流したり、青鼻をたら しては服の袖先をピカピカに光らせていたものでした。
あまり見てくれは良くありませんが、実はこれらはすべて、体内の毒素が外に排出されていた のです。
ところが、現在ではそんな子供はほとんど見かけなくなってしまいました。
では、今の子供たちは体内に毒素がないのでしょうか。
まったく逆です。生活環境の変化によって私たちが取り込まされている毒素は、以前にくらべ はるかに多いのです。
にもかかわらず、カサブタも目ヤニも青鼻も出ない子供たち。
「見た目にきれいで清潔そう」と、世のお母さんがたは喜んでいるかもしれませんが、とんでも ない話です。
体の中に毒素がたまっても、それを外に出すことができなくなってしまっているのです。
つまり、キチン質の欠如です。
昆虫がいっぱいいた時代には、先に話した生態系によって土壌もキチン質を豊かに含んでい ました。
そこから採れる農作物を食べることで、白然に排毒作用をしていたのです。
今はその昆虫も農薬や殺虫剤などによって激減し、その結果排毒作用が少なくなり、体力の 低下を招いているのです。
言いかえれば、自然にキチン質を取り入れられた以前と異なり、健康を保つためには、今や積 極的にキチンを摂取しなければならない時代になっているのです。
医学博士 藤本 治国 「水溶性キトサンの衝撃」より

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