水道水を考える
Q &A
上手に付き合う方法
HOME
水を考える

水こそ生命の根源

たとえば、子供の体は大変やわらかく、またみずみずしいものです。
なぜかと言えば、子供は大人にくらべ水分が多いからなのです。
そもそも人体発生当初の受精卵は93%が水分と言われています。
つぎに、母体からの胎盤血液の83%がやはり水分であり、羊水は100%が水、そこから生まれ
た新生児は80%が水分で、成人の水分は体重の70%と、成長し年を重ねるにしたがい水分が
減り、枯れてゆくわけです。
水はその中でいろいろな物を溶かし、体内の各所に運んでいます。
水に囲まれて生きてきた人間にとって、水が重要でないはずがないのです。
人間だけではありません、白然にある一切の生命は水で育ち、水で成長していきます。
水こそ生命の根源といっても過言ではないでしょう。
一日に必要な水の量

私たちは、1日に約2.5リットルの水を体が必要としています。
その水を、飲み水から1.2リットル、食物の中から1リットル、炭水化物等の代謝によって生成
する0.3リットルによって摂取しています。
しかし血液の90%は水分で、身体の60%以上が水です。
体重50キロなら30キロが水です。
しかもこの水は、体内をくまなく循環して、生命活動そのものを維持する働きをしています。
成人の場合、1日に腎臓を通過する水は、180リットル(風呂1杯分)にもなります。
私たちが生きていくためには、1日に全身の水を6回再生して、のべ180リットル、なんと体重
の3倍以上もの水を使っているのです。
しかし、同時に老廃物を水に溶かして捨てる尿として1.5リットル、体温を調節する汗として
0.5リットル、呼吸によって失われる0.5リットル(吐く息が含む水分)、あわせて2.5リットル
の水を毎日失います。
水道水の実態

ところが近年、その生命の根源の水が汚染され、狂ってしまい、自然界に存在しない物質が混
入してきているのです。
平成4年、NHK大阪放送局報道部制作による「蛇口の向こうでいま何が?ひろがる有害物質汚
染」というルポルタージュ番組が放送され、大きな反響を呼びました。
私たちが日常的に飲んでいる水道水がいかに汚染され、危険な状態にあるかの克明なルポで
したが、その取材をもとに構成された単行本『飲み水が危ない』(角川書店刊)のプロローグに
こう書かれています。
「その取材の過程で私たちは、飲み水の元となる川や湖の汚染について、これまで見過ごされ
てきた新たな問題があることを知った。
微量ではあるが人体に有害なさまざまな化学物質によって、川や湖が汚染されている。」という
のです。
「まずい」とか「臭い」どころの問題ではないのです。
水道水汚染の原因については、さまざまな要因が重なっています。
田畑やゴルフ場に毎日のように散布される大量の農薬は地下水にしみこみ、水道水のもとと
なる川や湖に流れ込みます。
もちろん、農薬だけではありません。
工場から流れ出す各種有毒物質を含む廃液、家庭から排出される生活水などの汚染も問題
になっています。
塩素消毒

言うまでもありませんが、水道はそれら汚れた水をそのまま家庭に送り込んでいるわけではな
く、濾過、滅菌しています。
浄水場でその滅菌に使われるのが塩素です。
塩素は極めて強力な毒素のひとつです。            
強力であるからこそ、滅菌効果もあるわけですが、しかし、ほかならぬこの塩素消毒によって、
トリハロメタンなど発ガン性物質が新たに発生しているのです。
水道原水中に存在するごくありふれた有機物質が塩素と反応して生成されるものは、クロロホ
ルムやトリハロメタンばかりでなく、確認されているものだけでも農薬として利用されているクロ
ロピクリン、アルデヒド類、クロロ酢酸類、抱水クロラール、MXなど20種以上あります。
そして確認された化学物質の多くは発ガン性を有しています」(NHK取材班『飲み水が危ない』)
環境汚染が広がり、水道水の汚染要因がどんどん増え、これに加えて滅菌剤として塩素が使
用されている現在、蛇口から出てくる水は、こんな悪循環の果ての有害物質が含まれている状
態にあるのです。
水道水を毎日飲み、その水で風呂に入っている私たちにとって、まさに危機的な状況なので
す。
水道水を考える 1